『白い巨塔』『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』など多くのヒットドラマを生み出してきた人気脚本家・井上由美子が、3Seasonにわたる大型オリジナルドラマシリーズとして書き下ろした話題作、『連続ドラマW フィクサー』のSeason2が放送・配信されている。
本作の主人公は、タイトルにもなっている“フィクサー”=設楽拳一。唐沢寿明が演じるこの男は、金融会社の元経営者で、豊富なカネや情報網を駆使して政財界やその周辺の人々を意のままに操ることを得意としている。そして、拳一が何かと目をかけている正義感あふれる若手記者が渡辺達哉。演じる町田啓太がキャストロールで2番目に位置していることからも、本作におけるその重要性が分かる役柄だ。
大手新聞社の記者である達哉は、Season1では現役総理大臣の謎めいた自動車事故の真相を探るキャラクターで、「いったいナニが起こったの!?」といういわば視聴者の視点を代弁するような存在だった。そんな彼がSeason2では、都知事の妻を襲撃したとして殺人未遂の罪に問われ投獄されてしまう。なぜか自らに不利な証言が登場したり、検事・佐々木雪乃(江口のりこ)の執拗な追及や世間からの好奇の目に一時は心が折れそうになる達哉。