YOASOBI、初ワンマンライブ『KEEP OUT THEATER』レポ 建設中の工事現場からヒット曲「夜に駆ける」「群青」などを披露
立ち上るスモークも消えぬままに、先月発売された初のCD『THE BOOK』の幕開けを告げるインスト曲「Epilogue」のフレーズが。「明日も明後日も、音楽が鳴り続けますように」というikuraの祈りともとれる言葉から、「明日世界は終わるんだって」という「アンコール」の歌い出しに続ける演出で、YOASOBIというユニットの持つ物語性を強く印象付けた。
撮影:Kato Shumpei
その後のMCで、2019年にデビューして以来、怒涛の勢いで駆け抜けてきたAyaseとikuraは自身の活動を改めて振り返る。周囲への感謝の言葉を述べながら、ライブが終盤を迎えていることへの寂しさも覗かせた等身大の二人に、親近感を覚えた視聴者も多かったことだろう。そして、2020年を代表する1曲となった「夜に駆ける」を披露。TV番組でも複数回にわたりパフォーマンスされた楽曲だが、さらに強固になったバンドのアンサンブルも相まって、楽曲の持つ力をまざまざと見せつけられた瞬間であった。
メンバー紹介を経た最後の1曲は「群青」。ステージを動き回りながら、メンバーに、そして視聴者に語りかけるように歌うikura。