2021年5月18日 17:00
誰にでも伝わる演技を目指して。飯島望未『ドン・キホーテ』開幕直前インタビュー
という気持ちもどこかにはありましたが、やっぱり「楽しみ」が一番でした。
――実際にリハーサルが始まって、手応えなどはいかがでしょうか。
悪戦苦闘しています(笑)。熊川ディレクターの振付って、本当に難しいんです! ステップが多くて速いのでまず体力的に大変ですし、音の取り方が独特なので、熊川ディレクターのミュージカリティ(音楽性)を自分の中に取り入れるのもとても難しい。
熊川哲也 Kバレエ カンパニー『ドン・キホーテ』メインビジュアル
“音にハメる”というのはヒューストンの芸術監督からも求められたことではありますが、この音にこのステップという決まりが熊川ディレクターほど明確ではなかったので、ある程度は自分のミュージカリティで踊っていたんですよね。でも、一度取り入れてしまえば、あとはのびのび踊れるのではないかと感じています。悪戦苦闘はしていても、ずっと学んでいたい私の性格からすると、とてもありがたい環境ですね。
――ざっくり、どんなキトリになりたいと思っていらっしゃいますか?
お客様に共感してもらえるような、人間味あふれるキトリを演じたいなと思います。
私は自分ひとりで考えるのではなく、共演者との掛け合いの中でキャラクターを作っていきたいタイプ。