くらし情報『東西の俳優たちが顔をそろえる歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』が開幕』

2021年11月1日 07:00

東西の俳優たちが顔をそろえる歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』が開幕

父の仇を討とうとはやる兄弟だが……。十世三津五郎が2001年の三津五郎襲名披露で曽我五郎を勤めたゆかりの狂言だ。

二幕目は松羽目物の人気作『連獅子(れんじし)』。天竺の霊峰・清涼山。その麓にある神仏の力により出現したという石橋に、狂言師の右近と左近が手獅子を携えやってくる。文殊菩薩の使いである霊獣の獅子は、仔獅子を谷底へと蹴落とし自力で這い上がってきた子だけを育てるという故事を踊ってみせる。やがて親獅子の精と仔獅子の精が現れ……。ユーモラスな間狂言「宗論」をはさみ、後半は白毛の親獅子の精と赤毛の仔獅子の精が登場し、豪快で華麗な毛振りを披露する。


第三部は『花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)』。歌舞伎で描かれる忠臣蔵の世界を、新しい演出で上演する。『仮名手本忠臣蔵』の「大序」の世界で始まり、小浪と力弥の縁組みを描く「桃井館」、「徳利の別れ」を基にした「稲瀬川々端」、主君の奥方との涙の別れを描いた「南部坂雪の別れ」、討入当日の吉良邸隣家の『土屋主税』もモチーフとなり、いよいよクライマックス、討入の「高家奥庭泉水」「花水橋引揚げ」へ。忠臣蔵の世界の名場面に、花形たちが顔をそろえ、フレッシュ&スピーディーに展開する。

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