くらし情報『真打昇進を控える三遊亭わん丈が語る、“究極のエンタメ”落語の魅力と抜擢真打の本音』

真打昇進を控える三遊亭わん丈が語る、“究極のエンタメ”落語の魅力と抜擢真打の本音

三遊亭わん丈 (撮影:源賀津己)

(撮影:源賀津己)



今、もっとも勢いのある落語家のひとりと言っても過言ではないだろう。三遊亭わん丈、落語協会所属の二ツ目。今年3月下席より、落語界の最高位である真打へ、先輩16人抜きの大抜擢で昇進する。落語協会では“抜擢昇進”自体が12年ぶり。過去、抜擢で昇進した噺家は、林家たい平、柳家喬太郎、春風亭一之輔ら、第一線で活躍する人気者ばかり。期待の高さが伺えるというものだ。

2023年に務めた高座は脅威の1509席

2023年は、1509席の高座に上がった。これもまた、わん丈の売れっ子っぷりを補強する数字だ。
「コロナ禍で減っていた仕事が戻ってきたところに、さらに真打昇進が決まり、『真打になる前にもう一回出てよ』と呼んでくださる方が増えた。あと私は“学校寄席”という学生さんの前で噺をするお仕事も多く、そうなると休日や平日夜だけでなく、朝・昼・夕もお仕事をさせていただけるんですよ。ありがとうございます、とどんどんお受けしていたら……こんなことになっていました」と笑う。

真打昇進を控える三遊亭わん丈が語る、“究極のエンタメ”落語の魅力と抜擢真打の本音


落語家を目指す以前は、バンドのボーカリストだったという経歴を持つ。「滋賀県出身ですが、大学が北九州なので、そのまま北九州で活動していました。

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