2023年5月13日 11:15
「常磐線舞台芸術祭 2023」「つなぐ、」をテーマに開催決定 ディレクターに柳美里、平田オリザ
7月31日(月) から8月13日(日) までの14日間、常磐線沿線を中心とした各所で上演、ワークショップ、地域を知るツアーなどの多彩なプログラムを実施する『常磐線舞台芸術祭 2023』が開催されることが決定した。
『常磐線舞台芸術祭』は、福島県を中心とした常磐線沿線で繰り広げられる舞台芸術の祭典。2018年よりプログラムディレクターである柳美里が発起人となり計画し、開催に向け始動したものの、コロナ禍の影響により延期に。今夏、「つなぐ、」をテーマに改めて開催されることとなった。フェスティバルコーディネーターは平田オリザが務める。
芸術祭の中心となる福島県の常磐線沿線は、東日本大震災によって被災し、未だその爪痕が色濃く残る地域。物理的な被害もさることながら、その影響による地域ごと、また外部との社会的な「分断」は当該地域における大きな課題となっている。舞台芸術の力を持って、その分断を少しでも「つなぎ」、それぞれが手繰り寄せ、地域のもつ本来の美しさや魅力を再発見し体感してもらうことを目的とした芸術祭となっている。
<ディレクター コメント>
■柳美里
いま、ここで、舞台芸術に何ができるのか?
それは、隔てられているものを、どうしたらつなぐことができるのか、という問いでもある。