2022年5月11日 18:19
ヴィム・ヴェンダース監督“東京のトイレ”を舞台にした新作製作! 主演は役所広司
ドイツを代表する映画監督のヴィム・ヴェンダースが5月11日、都内で行われた「THE TOKYO TOILET Art Project with Wim Wenders」記者発表会見に出席した。2020年から東京・渋谷区内17ヶ所の公共トイレを、建築家やクリエイターが改修するプロジェクトに賛同し“トイレを舞台にしたアートフィルム”を製作することになり、主人公のトイレ清掃員を演じる役所広司とともに意気込みを語った。
『ベルリン・天使の詩』『東京画』など、数々の名作で知られるヴェンダース監督は、本作のロケハンを行うため、約10年ぶりに来日。「なかなか東京に戻ってこられず、ホームシック状態だった」と明かし、「社会的に意義があるプロジェクトに参加し、都市の特別な場所である“トイレ”について、自由に物語を紡ぎだせるのは、すばらしいこと」と期待のコメント。「貧富の差も、年齢の違いもなく、人類がひとりの人間になれるのがトイレ。英語ではrestroomといいますが、文字通り“心休まる”場所であり、美しくメンテナンスをするのは、世界にも真似してほしい日本的コンセプトだと思う」とプロジェクトの重要性を説いていた。