長塚圭史の初ミュージカル『夜の女たち』開幕 江口のりこ、前田敦子らコメント&舞台写真到着
のジュリエット役の新鮮な演技が記憶に新しい伊原六花、久美子を騙す学生・川北に『彼女が好きなものは』(2021年、草野翔吾監督)をはじめとする映画、舞台で活躍する前田旺志郎。そのほか、福田転球や劇団四季出身のベテラン北村岳子が名を連ねる。
■長塚圭史(上演台本・演出)コメント
劇場に入る直前にピアノの伴奏からバンド演奏になり、そこに照明・音響の調整が重なる、それは俳優にとっても特別な体験でしたし、思ってもみないエネルギーを要する時間でしたが、その分、全てがかみ合っていく瞬間を見るのはとても新鮮で、楽しいものでした。演劇は総合芸術と言われますが、ミュージカルはそれが際立つと思います。
この作品は戦後間もない時代に書かれた作品をベースにしているので、作品から匂いたつものが多くあり、当時の時代背景を調べながら上演台本を書きました。当時の時代の匂いと、その時代に生きた人々が抱えた様々な事情や切実さ、それでも生きていくという生命力をお客様にお伝えしたい、と思っています。今の世界情勢を見ても、一つの国の中でも色々な考えがあり、一緒に歩むことの難しさを痛感します。人間性をもって共に協調しながら歩むことができればよいけれど、そうはならない。