くらし情報『初期作品から新作まで400点近くを一堂に公開『豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表』12月9日より開催』

2023年12月1日 11:30

初期作品から新作まで400点近くを一堂に公開『豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表』12月9日より開催

として、それらを独自のやり方で読み替え、捉え返すことで別の見方を挿入し、人の思考の型の形成や、社会と自己の成り立ちの在り様を問う姿勢があるのだという。
同展は、その豊嶋の制作の全貌を、初期作から新作まで約400 点を一堂に集めて検証する初の試みだ。展示構成も豊嶋自身の構想に基づいて行われ、作品同士の関係性を見ることができる展観となっている。デビューを飾った2作品が、全面修復のうえで 33 年ぶりに公開されるのも話題となろう。
「コンセプチュアル・アート」は難解なイメージもあるが、「表現」を万人の行為と捉えている豊嶋の作品は、美術の専門家だけではなく、様々な人に向けられており、「考えさせる」だけではなく、「見る」楽しみや「作ること」への誘惑も感じさせるものだという。ときにユーモアも感じられるその作品群を通じ、「天地」や「左右」はどう決まるのか、あるいは裏と表をひっくり返すとどうなるのか、観る者それぞれが既存の約束事を問い直す機会となるに違いない。

<開催概要>
『豊嶋康子発生法──天地左右の裏表』
会期:2023年12月9日(土)~2024年3月10日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F
休館日:月曜(1月8日、2月12日は開館)

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