くらし情報『国宝7件、重文32件を含む127件で蒔絵の歴史を紹介『大蒔絵展―漆と金の千年物語』10月1日より開催』

2022年9月28日 12:00

国宝7件、重文32件を含む127件で蒔絵の歴史を紹介『大蒔絵展―漆と金の千年物語』10月1日より開催

国宝《澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃》平安時代・12世紀高野山金剛峯寺 展示期間:全期間 画像提供:高野山霊宝館


金粉や銀粉を蒔きつけて文様を表わす工芸の技法「蒔絵」。この蒔絵の名品を紹介する『大蒔絵展』が、10月1日(土)より、三井記念美術館で開催される。出品数は、国宝7件、重文32件を含む計127件。3代将軍徳川家光の長女・千代姫の婚礼道具としてしつらえられた国宝《初音の調度》(徳川美術館蔵)をはじめ、平安時代の和様意匠の完成を示す国宝《澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃》(高野山金剛峯寺蔵)ほか、豪華絢爛な蒔絵の世界が繰り広げられる。

蒔絵の源流は、奈良時代にまで遡ることができると言われるが、純日本的な蒔絵調度として完成を見せたのは平安時代のことである。イントロダクションとなる第一章「源氏物語絵巻と王朝の美」では、まず今回特別公開される国宝《源氏物語絵巻》などで、蒔絵が生まれた貴族たちの生活空間や、雅な王朝文化の雰囲気を紹介。第2章「神々と仏の荘厳」では、公家や武家の人々が特別な神事や祈願のために神社に奉納し、貴重な経典や仏具を収めるために作らせた、贅を尽くした蒔絵の名品を展示する。

その後も、和歌や漢詩などの文学意匠を表現した鎌倉~室町時代、大胆なデザインの「高台寺蒔絵」や西洋人好みの「南蛮漆器」

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