くらし情報『“水の呼吸”の源流はここにあった! 日本美術史学者が語る映画『HOKUSAI』の魅力』

2021年5月17日 12:00

“水の呼吸”の源流はここにあった! 日本美術史学者が語る映画『HOKUSAI』の魅力

の「男浪」からイメージされていますよね。"水の呼吸”のほかにも、龍や色々なものが、北斎が滝沢馬琴の作品の中で描いた読本挿絵などの中の図像から刺激を受けていたと、作者の方が仰っていました。

一般の人は知らず知らずに北斎の影響を受けながら楽しんでいるので、北斎の絵を実際に見たときに『どこかで見たことあるかな?何か知っているぞ』という感じになるのではないでしょうか。僕も『鬼滅の刃』を観たときに“流流舞い”などいくつかは『あっ、これ北斎だ!』と気づいて、後から作者の方が、北斎と月岡芳年を勉強したと言っていたことを知りました」

“水の呼吸”の源流はここにあった! 日本美術史学者が語る映画『HOKUSAI』の魅力


年齢を重ねるごとにスタイルを変え、描く対象を変え、技法や手法を研究し続けた北斎。映画『HOKUSAI』では、最新の研究成果を基に北斎の半生と彼の情熱が描かれるが、ひと足早く鑑賞した人の多くが「すごく前向きな気持ちになった。北斎の生涯を観るとポジティブな気持ちになる」と語っているという。

「それは当然だと思います。北斎は90年間も生きたのに、死ぬ間際にもっと生きたいと言った人です。
何故ここまで生に執着したかというと、もっと生きて、次々と表現を変えていきたかったんです。

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