シド『ほうき星』インタビューPart1「ファンは自分をゆるしてくれる存在」
本来ダメじゃなかったことがダメになる時代。その違和感を放っておくのは違うと思った。
――『siren』は明希さん作曲です。表題曲の『ほうき星』とは打って変わって、暗めの重たい曲ですね。
明希いつものシドだと、おのおのが自由にコンセプトの中で書いて、土俵にあげて選ばれた曲が表題になったりするんですけど、今回僕は重たいヘビーな感じの曲、Shinjiは元気な曲、ゆうやはバラードでという括りを設けて、その中でおのおのが思うものを最大限表現する、という方法を初めてとったんです。なのでその決まったところに全力を投じられるというか、1曲に集中することができました。
僕の場合は、ヘビーでどっしりしていて、というテーマがあったので、まとわりつくような怠さやネガティブさを感じられるようなアレンジになったら、意味深な感じがしていいかなって思って、そういう気持ちも入れて曲を作っていった感じです。
――歌詞にもそんな気怠さやネガティブさが表現されているわけですが、「正義」というワードが出てきたのがとても印象的でした。
マオ『ほうき星』が希望の歌だとしたら『siren』は現実の歌というか、コロナ禍での現実を見てきて、俺が思ったことだったり感じたことを歌詞にしたいと思って書きました。