くらし情報『虫と人との親密な関係を改めて見つめ直す『虫めづる日本の人々』7月22日より開催』

2023年7月14日 11:30

虫と人との親密な関係を改めて見つめ直す『虫めづる日本の人々』7月22日より開催

《虫豸帖》(部分)増山雪斎四帖のうち「夏」江戸時代 19世紀東京国立博物館 Image: TNM Image Archives 【全期間展示】(ただし場面替えあり)


サントリー美術館では、2023年7月22日(土)より、『虫めづる日本の人々』を開催する。
日本人には虫の鳴き声を「声」として認識できる、世界的にも特殊な能力が備わっている。近年インターネット界隈でよく目にするトリビアだが、すでに12世紀には『虫めづる姫君』という物語が生まれたように、古来日本人は虫たちに親しみ、物語や和歌、様々な美術作品に虫を登場させてきた。同展は、特に江戸時代に焦点を当て、『源氏物語』の時代から続く、虫と日本人との親密な関係を改めて見つめ直す展覧会だ。
めづるとは、心がひかれるという意味だが、まず日本人の虫めづる文化は、平安時代、貴族文化の中ではぐくまれる。『源氏物語』や『伊勢物語』に代表される王朝文学では、登場人物の心情を表す時に、鈴虫や松虫の鳴き声や、蛍の光などが、重要な役割を果たしているが、実際には宮中でも「虫聴(むしきき)」や「蛍狩(ほたるがり)」など、虫に関する風流な行事も行われた。
酒器や染織品、簪など様々な道具のデザインに、蝶や蜻蛉、鈴虫、蜘蛛などがあしらわれるなど、虫は日本人の生活用具にも登場する。立身出世や子孫繁栄などの吉祥をあらわす虫や草花を描いた「草虫図」

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