2022年10月3日 07:00
東京公演間もなく開幕! 安田章大の○○気質がキャラに乗る、『閃光ばなし』黒木華×片桐仁インタビュー
片桐はいはい、ありましたね。
──あのシーン、胸に迫りました。そういう脚本を書く福原さんの魅力を、おふたりはどのように感じていらっしゃいますか?
黒木台本を読んで「ロマンチストな人なのかな」と感じました。用いる言葉もそうですし、音楽もお好きだし、セリフの語感をすごく大事にしていらっしゃる。演出も細やかで「ここは詰めてください」、「もうちょっとたっぷりやっていいですよ」などとわかりやすく指示してくださいます。
片桐今回の『閃光ばなし』も、「昭和三部作」シリーズの最終作なんでしょう? 一億総中流になる前の、みんなが貧乏だった時代。そんな昭和30年代だからこそキラキラ輝くものに憧れて、安田くんとタッグを組んで芝居をつくっていたっていうんだから……やっぱりロマンチストだよ。あとセット壊すの好きだよね、福原さんって(笑)。
現状打破する勢いや熱みたいなものを感じられるのが、福原作品の魅力だと思うな。
──本作にはアクションもありますしね。黒木さんは、安田さんと歌うシーンも。
黒木そうなんです。舞台で歌うのは初めてだから緊張していて。
片桐え、そうなの!? 全然そんな風に見えなかったよ。