2023年9月6日 17:00
荒木ディレクターが語る“PFFアワード”「22作品の中にはどれか“刺さる”ものがあると思います」
その結果、今年は近年で最も多い22作品が入選した。
PFFアワード2023より『完璧な若い女性』『ホモ・アミークス』『リテイク』『ちょっと吐くね』
「今年の選考会は驚くほどセレクションメンバーのセレクトがバラバラで、16人のメンバーの“いちおし”がすべて違ったんです」と荒木ディレクターは振り返る。
「それはすごく良いことだと思いますし、メンバーが推す作品はすべて上映したくなるんです(笑)。『この映画のどこが良いのかぜんぜんわからない』という人が仮にいたとしても、その作品を熱く語る人がひとりでもいるのであれば、上映した方がいいと思うんです。今年は上映時間の短い作品が多かったこともあって、上映できる枠の中に可能な限り入れて選考しました。
PFFアワード2023より『鳥籠』『サッドカラー』『USE BY YOUTH』『ただいまはいまだ』
ここ数年は入選作品の自由度がどんどん上がってきていると思います。応募監督の中には高校生の時から映画を撮っている若い人もいますし、映画を撮りたくて上京してきて、ネットで仲間を募って撮影をはじめる人もいます。大人のつくった仕組みやシステムに乗らないで、自分でなにかをしようとしている若い人が増えている感覚があります。