2021年8月22日 12:00
【おとな向け映画ガイド】韓国3大男優によるパニック・アクション『白頭山大噴火』、平和国家ノルウェーの汚点『ホロコーストの罪人』をご紹介。
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真実が明るみにでるのは70年後
『ホロコーストの罪人』
ノルウェーは、ノーベル平和賞の選考役をつとめ、イスラエルとパレスチナ解放機構の和平合意(オスロ合意)に尽力するなど、世界の平和に貢献する「平和推進国」のイメージがあります。そのノルウェーに、実は、汚点のような歴史がありました。第二次世界大戦中、ナチスのユダヤ人虐殺に国家機関が関与していたのです。「我々は“ホロコーストの罪人“です」という、まるで懺悔のようなテーマを持った、ノルウェー制作の映画です。
オスロの町で商売を営むユダヤ人のブラウデ一家。長男は国際マッチでも活躍するボクサーです。彼はノルウェー人女性と結婚したばかり。平穏で幸せな日々を送っていました。
しかし、その一家に不幸が押し寄せます。ナチスの指揮下にあったノルウェー秘密国家警察によるユダヤ人狩りです。最初は青年男子だけが国内の収容所で強制労働をさせられ、やがてそれがエスカレートしていきます。ある朝、突然、老いも若きも拘束され、オスロの港に集めらます。