カナダ・ケベック州発パフォーマンス公演『ゴースト・ライト』&『図書館司書くん』が上演 せたがやアートファーム2024
のスペシャリストで、サーカスアーティストの登竜門と言われる「FestivalMondial du Cirque de Demain」で金賞を受賞した、マキシム・ロレンとユーゴ・ダリオによってうまれたデュオ作品。「ゴーストライト」とは、幕が下りたあとの劇場に灯るただひとつの常夜灯のこと。劇場に棲むゴーストたちはこの光に引き寄せられ、前世のエネルギーを感じながら互いにぶつかりあい、退けあい、そして再び抱きあう……。
舞台の中心に置かれた回転するシーソーのような器具、ティーターボードでは、板の片側にひとりのパフォーマーが、反対側にもうひとりが立ち、板を反動させることで高い空中でのジャンプやさまざまなアクロバット技術を組み合わせたパフォーマンスを行う。
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Ghost Light©Loup William Theberge
まるで無重力かのように、身体ひとつで高く軽やかに飛翔する陶酔感と、一方で飛び上がったら必ず落下するという避けがたい宿命の中で、ふたりは密接に連携し、それぞれの動きやタイミングが完璧に合わさることで、息をのむような見事な技の数々を繰り出す。アクロバティックな動きでふたりの関係性が次々に変化していく光景からは、言葉はなくとも豊かなポエジーを感じることができるだろう。