今週末公開! “生みの親”が語る映画『ダウントン・アビー』
「第1シーズンの4話目を書いている頃には撮影した映像を観ていた。だから登場人物を知ることができたし、俳優がどんな演技をするかもわかった」とフェローズは振り返る。
ドラマは数年に渡って創作されたので、その過程ではキャストが卒業したり、新しいキャラクターが参入したりと様々な出来事が起こったが、フェローズと脚本家チームは外的要因を巧みにドラマづくりに活かしていったようだ。しかし、映画版に与えられた時間は2時間ほど。フェローズは「映画化するためにはある種の統一感と(登場人物の)上階と下階の全員が関わるような一大事に全員で向き合い、力を合わせる話がいいと感じていて、最終的に王室来訪というアイデアに落ち着いた」と説明する。
映画版の舞台はドラマの完結から2年後の1927年。英国国王夫妻がダウントン・アビーを訪問することになり、長女メアリーや執事のカーソンは準備を進めるが、またもや邸宅内でトラブルが続出。メアリーは窮地に追い込まれる。
フェローズはドラマでも登場人物を“紋切型”に描くことを好まず、物語の中でキャラクターが成長したり、大きく変化したりする様を描いてきた。「パットモアは最初は単なる料理長だったけど、ドラマを通じて素晴らしい変化を見せたと感じている。