くらし情報『『ピカソ―ひらめきの原点―』パナソニック汐留美術館で開幕 イスラエル博物館のコレクションでピカソの画風の変遷をたどる』

2022年4月15日 18:00

『ピカソ―ひらめきの原点―』パナソニック汐留美術館で開幕 イスラエル博物館のコレクションでピカソの画風の変遷をたどる

第4章「1937-1953年」は、ピカソの故郷であるスペインで起こった内戦時の作品を紹介する。1936年に勃発したスペイン内戦はピカソに大きな影響を与え、代表作である《ゲルニカ》が描かれた。同展で展示されている銅版画《フランコの夢と嘘I、II》は、ゲルニカが描かれる前に制作された、ピカソ初の政治的メッセージが込められた作品だ。また、当時ピカソのミューズであったドラ・マールの存在もまた、ピカソの制作意欲を強く刺激していたという。

そして、第5章「1953-1970年」は、老いてますます創作意欲が盛んになった晩年のピカソの作品を取り上げる。86歳で取り組んだ347点からなる版画連作〈347シリーズ〉や、当時の伴侶ジャクリーヌ・ロックの肖像などを展示する。

巨匠であるピカソの姿はさまざまな写真家たちが捉えている。ピカソという強い求心力を持つ天才の姿を、彼の生涯に渡る作品を見てから眺めるとさらに魅力的に映る。


ピカソの歩んだ、長い道のりをじっくりと捉えてみよう。

取材・文:浦島茂世

【開催情報】
『イスラエル博物館所蔵ピカソ―ひらめきの原点―』
2022年4月9日(土)- 6月19日(日)

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