くらし情報『『ピカソ―ひらめきの原点―』パナソニック汐留美術館で開幕 イスラエル博物館のコレクションでピカソの画風の変遷をたどる』

2022年4月15日 18:00

『ピカソ―ひらめきの原点―』パナソニック汐留美術館で開幕 イスラエル博物館のコレクションでピカソの画風の変遷をたどる

旅回りのサーカス芸人の様子を描いた連作「サルタンバンク・シリーズ」は当時のピカソの作風を色濃く伝えている

第2章「1910-1920年」は、ピカソとジョルジュ・ブラックが生み出した表現方法「キュビスム」に焦点を当てる。対象を複数の視点から観察し画面上に再構成する「分析的キュビスム」、その「分析的キュビスム」から発展した「総合的キュビスム」は、20世紀美術の流れを大きく変えた。

しかし、美術の歴史を大きく変えたピカソであるが、1917年のイタリア旅行をきっかけに、ルネサンス美術や古典美術に関心を寄せ、また大きく画風を変化させる。第3章「1920-1937年」では、新古典主義とシュルレアリスムの時代のピカソについて取り上げる。1930年から7年間にわたって制作されていた版画シリーズ「ヴォラール連作」は、当時のピカソの変容が如実に表されている。「ヴォラール連作」は、エッチングやドライポイント、アクアチントなどさまざまな版画技法で制作されており、版画という表現技法を重要視していたことも伺える。ちなみに、ヴォラールとはピカソが初期に所属していた画商アンブロワーズ・ヴォラールの名前を冠したものだ。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.