2022年4月15日 18:00
『ピカソ―ひらめきの原点―』パナソニック汐留美術館で開幕 イスラエル博物館のコレクションでピカソの画風の変遷をたどる
20世紀最大の画家と言われるパブロ・ピカソ。想像力と感受性の富んだピカソは、常に新しい表現を探求し、その画風を変遷させていった。その過程をイスラエル博物館が所蔵する作品で紐解いていく展覧会『イスラエル博物館所蔵ピカソ―ひらめきの原点―』が、4月9日(土)から6月19日(日)までパナソニック汐留ミュージアムで開催されている。世界屈指と言われるイスラエル博物館のピカソ・コレクションがまとまって紹介されるのは、日本初のこととなる。
エルサレムにあるイスラエル博物館は、グラフィック作品を中心に800点あまりのピカソの作品を所蔵しており、世界屈指のコレクションとも言われている。同展では、このピカソ・コレクションより版画作品を中心に紹介。ピカソがパリに出た1900年頃から、亡くなる3年前の1970年まで、約70年の作品を年代順に5章に分けて展示し、その作風の変遷を追っていく。
第1章「1900-1906年」は、スペインからパリに出てきたピカソの作品からスタートする。
親友の自殺をきっかけに突入した「青の時代」、恋人・フェルナンド・オリヴィエとの出会いから生まれた「バラ色の時代」など、ピカソは人々との出会いと別れによって作風を大きく変えていく。