『蜜蜂と遠雷』ブルゾンちえみ「私は私でいようという気持ちが強いんです」
それは面白かったです」
映画の見どころは、4人の種類の違う天才が自分の色で戦っているところで、それぞれの色の違いを感じてもらいたいとブルゾンは言う。4人各々違う良さがあって、「それぞれがいるからこそ影響し合うんだよ」というメッセージがこの映画には隠れており、ブルゾンの仕事に向かう姿勢とも通じるところがあったようだ。
「私は人と比べないと言ったら嘘になりますけど、『アベンジャーズ』みたいな色んな種類の個性が大集合! というのが好きなんです。だから私も出来るだけ、私は私でいようという気持ちが強いかもしれません。もし悔しいなって思うことがあったら、その人に対して何かするというよりは、もっと自分を固めていこう、自分はどんな個性や得意があるんだろうっていう方にフォーカスしていくと思います。そういう風に考えるのは、私はずっと陸上をやっていて常に自分との戦いで、1位になったとしても、自己新記録じゃないと嬉しくなかったからかも。他者の評価よりも自分との戦いなんですよね」
『蜜蜂と遠雷』
全国公開中
撮影/高橋那月、取材・文/若村幸江
物語ってあたたかい…肌寒い季節に読みたいほっこり作品【TheBookNook #34】