くらし情報『指示書で再現される作品の同一性とは? 展示「再演―指示とその手順」東京藝術大学大学美術館で開催中』

2021年9月2日 14:30

指示書で再現される作品の同一性とは? 展示「再演―指示とその手順」東京藝術大学大学美術館で開催中

<構成と主な展示作品>
第1章 創造のために
日本絵画における下図や模本、粉本、また彫刻の原型や建築模型、漆塗りや蒔絵の制作手順を表した手板は、創造のための指示であり、再現手順の見本として存在します。また、創造のための指示としてだけでなく、歴史や社会背景、文化形成など包括的な総体としての「もの」を手本としたからこそ、新たな表現の源泉となり、多様な創造が生み出されてきました。

・《手板(塗工程-本堅地見本)》
・須藤茂雄《手板(色粉蒔絵工程-箔絵見本)》
・《牡丹蒔絵手板》
・《石山縁起絵巻 一の巻》
・山田鬼斎《楠公小型銅像木型》1899
・川原慶賀(推定)《長崎出島館内之図》19世紀
・加藤康司《倭蘭領東印度南方合戦外伝》2020/2021
・中井川正道《場の転換から空間意識への展開》1984

第2章 再演のための指示
展覧会のたびに設置される空間展示(インスタレーション)や、常に外部からのエネルギーや物質の流入出(代謝)を伴う「生きた」バイオメディア・アートは、展示という再演(再現)を繰り返すための指示書を必要とします。しかし、再演された作品は以前の展示と同一であるといえるのでしょうか。

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