いきなりクライマックス、勝負の蔚山戦! 川崎F、昨季ACLのリベンジなるか?
待望の先制点は前半終了間際に生まれた。CB谷口の縦パスに遠野がワンタッチでマルシーニョを走らせると、マルシーニョは爆発的なスピードで相手を振り切り、マイナスのラストパス。お膳立てを受けたダミアンが落ち着いて右足を当ててゴールを奪ったのだ。
後半立ち上がりも橘田のボール奪取から右ウイング家長昭博とダミアンのパス交換を経て家長がクロスを上げると、ゴール前の遠野が右ボレーを炸裂。しかしまたもやキム・スンギュの好守に阻まれた。64分には遠野のFKをシミッチ、谷口とつなぎ、ダミアンが押し込んだが、VARで谷口のオフサイドが判明。71分も橘田のボール奪取から遠野のミドル、81分は橘田のサイドチェンジから左ウイングに入った宮城天がサイドを深くえぐり、ゴール前に走り込んだ遠野へラストパスを送るなど、追加点とはならなかったが分厚い攻めを披露した。
試合後、鬼木達監督は「とにかく『気持ちの入ったゲームをしよう』という話をした中、そういう姿勢を出してくれた。
チームとしても球際のところを求め、ピッチ上で表現してくれた」と選手たちを称えた。またボランチについて「(シミッチは)トレーニングからエネルギーを感じていた選手のひとりだった。