BUCK-TICK、日本武道館から再び歩みはじめた希望のパレード「行こう!未来へと」
思えば、いつもは賑やかな開演を待つ間も、最寄り駅から武道館へ向かう道のりでも、マナーを守り、静かだった。誰かを思い、守りたいと思う気持ちをみんなで共有する、ここはそんな優しさに満ちた空間だった。
「Alice in Wonder Underground」で高らかにスタートしたダブルアンコール。「LOVE PARADE」の後の鳴り止まない拍手を受けて、「今日はたくさんの拍手をありがとうございます。手が痛いでしょ?」と思いやり、この公演を成功に導いてくれたスタッフやファンに向けて感謝の言葉を述べた櫻井。「真面目な話ばっかりでつまんないか。下ネタでも言おうか……」と、独り言のような呟きで場を和ませるシーンも。「来年はいい年でありますように。
みなさんの幸せをお祈り致します」と祈るように深く頭を下げた後、「それでは行こう、未来へと。行こう!」とラストナンバーの「New World」へ。“無限の闇を切り裂いて未来へと進め”、この曲に込めた力強いメッセージが、希望の光となって会場に降り注いでいた。
写真:渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)
BUCK-TICKと同じ響きである爆竹は、古来より邪気や疫病を払い幸運を呼び寄せるために鳴らされるという。