くらし情報『江戸時代に腐食銅版画技法を大成した遅咲きの画人・亜欧堂田善の17年ぶりの大回顧展、1月13日より開催』

2022年12月27日 12:00

江戸時代に腐食銅版画技法を大成した遅咲きの画人・亜欧堂田善の17年ぶりの大回顧展、1月13日より開催

亜欧堂田善 《品川月夜図》(『銅版画東都名所図』のうち) 重要文化財江戸時代(19世紀)須賀川市立博物館蔵※後期展示


千葉市美術館では、2023年1月13日(金) より、『没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡』展が開催される。江戸時代後期に活躍した洋風画家・亜欧堂田善(あおうどうでんぜん・1748〜1822)の、初期から晩年までの作品約200点に加えて、司馬江漢や谷文晁、鍬形惠斎など同時代の絵師や弟子たちの作品約50点、計250点を紹介する(前・後期で展示替えあり)、首都圏では17年ぶりとなる大規模回顧展だ。

現在の福島県須賀川市に生まれた亜欧堂田善は、47歳の時に白河藩主松平定信の命を受け、腐食銅版画技法を習得した遅咲きの画人。主君の庇護のもと、当時の最高峰の技術を身につけた田善は、日本初の銅版画による解剖図『医範提綱内象銅版図』や、幕府が初めて公刊した世界地図『新訂万国全図』など、大きな仕事を次々と手掛け、一方では江戸時代最大の油彩画《浅間山図屛風》など洋風画史上に輝く傑作を数多く世に送り出した。

まず同展では、司馬江漢をして「日本に生まれし阿蘭陀人」と言わしめた田善の、『銅版画東都名所図』『銅版画見本帖』など銅版画約140点を網羅的に紹介する。これらは日本の近世銅版画史上初めて重要文化財となったシリーズ。

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