2024年2月26日 12:00
“魔法”の要らないふたりー大貫勇輔と宮尾俊太郎が語る、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』共演の喜びと見どころ
大貫僕は55歳。何やってるかなあ、芝居の仕事が続けられてるといいなあ。それも人に喜びを与えるための仕事ができていたらいいなと思います。家族ができたばかりの今は、家族を守る責任を感じていて、これはこれでもちろん楽しいし必要な時間。でも19年後にはそういうものから解放されて、自分の好きなことをして幸せを感じながら人も幸せにする、という循環がもっともっとクリーンな感じでできていたらいいですね。
宮尾僕は、マズローの5段階欲求(編注:人間の欲求が5段階で構成されていることを表した、アメリカの心理学者アブラハム・マズローの唱えた説)の6段階目に存在する「自己超越」の領域に行っていたい。
大貫……その話は、ここでは終わらなそう。ぴあさんに宮尾さん特集組んでもらわないと(笑)。
でも面白い、ちょっと聞きたいな。
宮尾歴史とか科学とか宗教を勉強したら、感情の正体が見えてきたんですよ。じゃあそれをどこに向けたらいいのかと言ったら、最終的には「自己超越」。5段階の4段階目がよく言われる「承認欲求」で、5段階目の「自己実現欲求」のさらに先にあるのが「自己超越」です。勇輔は子どもができたから、もしかしたらもうその領域に行ってるのかもね。