2024年2月26日 12:00
“魔法”の要らないふたりー大貫勇輔と宮尾俊太郎が語る、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』共演の喜びと見どころ
それがロングランならではの苦しみと味わいなんじゃないかな。
大貫そうですね、とにかく柔軟に。あと僕は、“命を燃やす感覚”も大事にしています。命を扱った作品だから、その重さと責任を感じて舞台に立っていたい。それは心が擦り減ることだから、舞台に立っていない時間で心を癒やすこともそうですけど、笑いのシーンで心を軽くすることも大事にしてますね。笑いのシーンは、まずお客さんにとって、このシリアスな話を楽しんで観るために必要なものだと思いますが、僕らにとってもそうなんです。
宮尾うん、だからぜひ、声を出して笑ってほしいよね。笑い声が聞こえると心が軽くなるから、もちろん無理して笑う必要はないですけど(笑)、我慢はしないでほしいなと思います。
たまに小さなお子さんが笑うとシーっとなだめる大人の方を見かけますが、『ハリー・ポッター』はそれをしなくていい舞台。皆さんの笑い声に、僕らはいつも助けられています。
ハリー・ポッター=大貫勇輔(中央)(撮影:渡部孝弘)
ドラコ・マルフォイ=宮尾俊太郎(左)(撮影:渡部孝弘)
それぞれがイメージする19年後は・・・?
――ここでひとつ、作品にちなんだ質問を。この舞台はシリーズ前作の19年後の世界を描いていますが、おふたりの19年後はどうなっていると思いますか?
宮尾19年後というと、僕は59歳か。