くらし情報『ゴッホの評価を引き上げた立役者ヘレーネの審美眼に着目! 『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』開幕』

2021年9月22日 18:00

ゴッホの評価を引き上げた立役者ヘレーネの審美眼に着目! 『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』開幕

クレラー・ミュラー美術館蔵
そして、第3章「ファン・ゴッホを収集する」では、27歳で画家になることを志したゴッホのスタイルを時系列でたどっていく。対象を真摯に描いたオランダ時代の素描や油彩は、ひたむきに描く農民や街の人々をモデルに描いている。

ゴッホの評価を引き上げた立役者ヘレーネの審美眼に着目! 『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』開幕

第3章 展示風景よりオランダ時代のゴッホの素描クレラー・ミュラー美術館蔵
ゴッホの評価を引き上げた立役者ヘレーネの審美眼に着目! 『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』開幕

フィンセント・ファン・ゴッホ《じゃがいもを食べる人々》(1885)クレラー・ミュラー美術館蔵
第3章「ファン・ゴッホを収集する」の途中、ゴッホのオランダ時代とパリ時代の合間に挟まれるように第4章の「ファン・ゴッホ美術館のファン・ゴッホ家コレクション」の作品4点が展示されている。コンパクトな章ながら《黄色い家(通り)》など鮮やかな色彩の作品は、それまでの色彩に抑制をきかせていたゴッホの作品とは明らかに異なっている。

これらはゴッホが弟のテオのすすめでパリにやってきて以降に描かれたもの。印象派や新印象派の画家たちや浮世絵版画と出会い、あたらしい表現を模索し始めたゴッホは、またたく間に独自の色彩表現を身につけたのだ。

ゴッホの評価を引き上げた立役者ヘレーネの審美眼に着目! 『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』開幕

フィンセント・ファン・ゴッホ《黄色い家(通り)》(1888)

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