くらし情報『“動物画だけではない”櫻谷の魅力を紹介『特別展 木島櫻谷 ― 山水夢中』6月3日より開催』

2023年5月12日 11:30

“動物画だけではない”櫻谷の魅力を紹介『特別展 木島櫻谷 ― 山水夢中』6月3日より開催

《寒月》(かんげつ)右隻大正元年(1912)京都市美術館【展示期間:6/3~6/18】


近代の京都画壇を代表する存在として活躍し、近年再評価が進む日本画家・木島櫻谷(このしま・おうこく、1877-1938)。動物画で名を馳せた櫻谷が生涯にわたり手がけた山水画に着目し、その魅力を紹介する展覧会が、6月3日(土)から7月23日(日)まで、六本木の泉屋博古館東京で開催される。

泉屋博古館東京は、2018年に生誕140年記念特別展『木島櫻谷』を開催するなど、櫻谷の再評価を牽引してきた。その際には、様々なジャンルの作品を紹介して櫻谷の全貌を紹介しつつも、2部構成の展覧会の第1部「近代動物画の冒険」で、特に動物画に優れた櫻谷に焦点をあてていた。今回の展覧会は、「山水画」を深掘りすることで、「動物画だけではない」櫻谷の魅力に深くふれる試みとなっている。

何よりも写生を重んじていた櫻谷は、大原や貴船など京都近郊に日々足を運び、また毎年の旅行では山海の景勝の写生を重ねた。その成果として生み出されたのが、西洋画の空間感覚も取り入れた近代的で明澄な山水画だった。 一方、幼い頃より漢詩に親しみ、また古画を愛した櫻谷は、中国の文人の理想の世界を日本の風景に移し替えたような、親しみやすい新感覚の山水表現に至ったという。

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