くらし情報『講談の名作「荒川十太夫」が新作歌舞伎に、多彩な演目が届けられた『芸術祭十月大歌舞伎』初日レポート』

2022年10月5日 13:30

講談の名作「荒川十太夫」が新作歌舞伎に、多彩な演目が届けられた『芸術祭十月大歌舞伎』初日レポート

第一部『荒川十太夫』荒川十太夫=尾上松緑 提供:松竹(株)

提供:松竹(株)



『芸術祭十月大歌舞伎』が10月4日に東京・歌舞伎座で開幕。その初日レポートが到着した。

芸術祭と冠しての3年ぶりの開催となる10月公演。中村梅玉らが出演し、芸術の秋に相応しい多彩な演目が届けられた。

第一部は、能「紅葉狩」をもとに萩原雪夫が創作した歌舞伎舞踊『鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)』。平成6(1994)年12月に三代目市川猿之助(現・猿翁)が新たな工夫を加え上演し、「三代猿之助四十八撰」の一つに数えられる作品だ。

幕が開くと、舞台は紅葉が美しい秋真っ盛りの信濃国戸隠山。従者を連れて紅葉狩にやってきた平維茂(松本幸四郎)が、美しい姫君更科の前(市川猿之助)に出会い、維茂たちは誘われるままに盃を重ねていく。
更科の前が艶やかな舞を披露すると維茂とともに観客もうっとりと心を奪われる。やがて維茂がまどろんでしまうと、様子をうかがっていた姫たちは鬼女に豹変し…。舞台に神女八百媛(中村雀右衛門)が登場するとスッと空気が引き締まりどこか神聖な雰囲気が漂った。

講談の名作「荒川十太夫」が新作歌舞伎に、多彩な演目が届けられた『芸術祭十月大歌舞伎』初日レポート

第一部『鬼揃紅葉狩』左より、更科の前実は戸隠山の鬼女=市川猿之助、平維茂=松本幸四郎
後半は維茂たちと鬼女とのダイナミックな立廻りが展開。

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