明日公開。平川雄一朗監督が語る『記憶屋 あなたを忘れない』
という。
「それはつまり人間の“弱さ”を描くことなんですよね。だから葛藤もあるし、何かを決められないでいるし、悩みながらも一歩ずつ進んでいく。そんな風に描けたらいいなと。それに原作を読んでいて、芳根さん演じる真希の一途な想いに惹かれたので、映画でもそこは貫きたいと思いました。だから“記憶屋って誰なの?”ということよりも、“記憶屋は善なのか悪なのかわからない”っていう風に思ってもらえたらいいなと思ってつくっていきました」
人間の記憶を軸に、人の心の弱さや哀しみを描く本作は、そのまま描けば非常に暗く、重いトーンになってもおかしくない。しかし、山田をはじめとする俳優陣と平川監督は本作にユーモアや笑いを絶妙に交え、観客が主人公と共に話を追っていけるように描いている。
「それはやはり(山田が出演していたドラマ)『もみ消して冬』のおかげですね(笑)。
僕はあのドラマを観て山田くんにすごく興味を持ちましたし、あのドラマを観ていたから、今回の役も絶対にできるとわかっていました。蔵之介さんも笑いがわかってる方ですし。この映画は何もしないで放っておくと重くてしんどいトーンになってしまうことはわかっていました。