明日公開。平川雄一朗監督が語る『記憶屋 あなたを忘れない』
だから観てもらう方に楽しんでもらえるようにして“救いのある映画”にしたかったんです」
本作は観客が遠方から“謎解き”を楽しむタイプの映画ではなく、物語を楽しみながら自身の過去の記憶や思い出について考えたり、ふとしたことを思い出したりできる作品になった。だからこそ平川監督は映画のエピローグは“観客にゆだねる”ことにこだわったようだ。
「実は脚本の段階ではもっといろんなシーンがあったんですよ。映画会社は物語に全部ちゃんと決着をつけたものにしてもらいたかったと思うんです。でも僕の中では物語が解決した後のエピローグは“観客にゆだねる”終わり方にしたいと思った。だから何回も打ち合わせして……映画会社の方も受け入れてくれて、最後はお客さんにボールを渡して、それぞれに考えてもらえる終わり方にしています」
『記憶屋 あなたを忘れない』
1月17日(金) 全国ロードショー
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