2021年12月17日 04:00
松本白鸚『ラ・マンチャの男』ファイナル公演に「感無量」 弟・中村吉右衛門さんへの思いも語る
舞台に立ち続けることでしか、お返しできない」と追悼した。
遍歴の騎士ドン・キホーテが、悪を滅ぼさんがため、従僕のサンチョを連れて旅だった先で直面する“夢と真実”とは?現実世界と劇中劇の世界が交錯する重厚な物語が、ドラマティックな音楽とともに繰り広げられていく。脇を固めるサンチョ役の駒田一、牢名主役の上條恒彦に加え、新たなキャストとしてアントニア役に実咲凜音、カラスコ役には吉原光夫を迎え、松本白鸚による『ラ・マンチャの男』集大成が2022年2月、いよいよ幕開ける。
『ラ・マンチャの男』千秋楽以降については「もぬけの殻でしょうね。何かを考える気持ちも起こらないかも。4月の歌舞伎座公演も決まっておりまして、毎日毎日やりこなすので精いっぱい」とさらなる邁進を誓い、「悲しみを希望に、苦しみを勇気に変え、お客様に夢を届けるのが俳優の仕事だと思います。体は動かなくなりましたが、このメッセージだけは伝えたい」と闘志を燃やした。
取材・文・写真=内田涼
【公演概要】
ミュージカル『ラ・マンチャの男』
2022年2月6日(日)~2022年2月28日(月)大千穐楽
会場:日生劇場(東京都千代田区有楽町1-1-1)