2022年3月16日 19:00
リアリティとフィクション性を両立させた新たな表現 ゆうめい制作の舞台『あかあか』4月より上演
作・演出を務めた池田の祖父の絵画を展示、池田の実の父を役者として起用し、本人役や祖父役、息子役、そして他者役と入れ替わりながら3世代と別の世代が劇場で溶けあう。これによって生じるリアリティと、フィクション性を両立させ、再演では出演者と共に絵や目の前の事象から新たな表現を生み出すねらいだ。
父と子、母と子、そして血の繋がりのない人々という立場を表現する場において出会い、同時に劇空間へ存在させる。家族という蔓延する形式には、生命を繋ぐ或いは共同体として存在するための理由があるはずだ。その理由とはどういうものなのか、実際に存在をなし得ているものなのかということを追求していく創作を、別々の家族と他人の視点から行なっていく。
また今作では、初演に無かった「音楽劇」の要素を演出上加えようと検討されており、音楽制作は池田の兄が所属するバンド『春日部組』に依頼する計画とのこと。
作・演出の池田亮からのコメントは以下の通り。
<作・演出:池田亮>
アトリエのある祖父母の家は老朽化が進み、取り壊した後に大量の絵を保管するため別に倉庫を借りるにせよ結構なお金が掛かるため「処分」という言葉が親族間に浮かび始めている最近です。