2023年8月21日 12:00
朝夏まなと、中川晃教らが奮闘する笑いと感動の群像劇 真夏のカラオケ大会の行方は?『SHINE SHOW!』上演中
とともに、この物語の中軸を担う。朝夏はまさに「できるビジネスウーマン」「理想の上司」といった感じで、次々と起こる不測の事態にテキパキと対処する姿が頼もしい。最初から最後まで、このイベントに対する愛の深さがよく伝わってきた。
そのほか“サラリーマン出場者”は実に個性的だが、現実にもいそうなキャラクターばかり。キャスティングも絶妙で、例えば、有名アイドルグループの元メンバーで、スキャンダルで活動を辞退し、現在は会社員の琴浦あかねを演じる、花乃まりあ。可憐な見た目で元アイドルという説得力を与えつつも、裏では愚痴ばかり……というギャップをリアルに好演。葛藤の末、カラオケ大会本番で歌う『♡桃色片思い♡』はとてもキュートだったし、応援したくなった。
上司に言われて大会に出場するも、自分がカラオケ大会に出ることで同僚に仕事のしわ寄せがいくのを気にして、出場を辞退しようとする、鐘巻良雄役の木内健人の振り切った演技も忘れがたい。このカラオケ大会では、紙吹雪の代わりとして、各オフィスから出たシュレッダーのごみを降らせるのだが(笑)、大量の“紙吹雪”を浴びながら『粉雪』を熱唱するシーンは大いに笑わせてもらったし、感動すら覚えた。