緊急走行のパトカーが速度超過で処分対象に!? 一体何キロまでOK?
緊急走行できる緊急自動車には、公安委員会の指定が必要であり、警察車両や消防車・救急車の他、電力会社やガス会社、鉄道会社、レッカー車、病院のドクターカー、赤十字血液センターの輸血用血液搬送車なども、指定を受ければ緊急自動車として緊急走行が可能です。
■緊急走行でできること
状況に応じて道路右側にはみ出して追い越しや逆走ができ、赤信号などで一般車両が停止しなければならない状況でも、停止せずに通過できます。
シートベルトの着用義務も免除です。
速度制限も緩和されており、一般道は80km/h、高速では100km/hまで可能で、さらに交通違反取締時は、違反車両と同等の速度で走行できます。
このように、緊急車両は速度制限が緩和されていますが、無制限ではなく、過去にはパトカーが速度超過で処分を受けた実例もあります。
■緊急走行時の遵守事項
赤色灯・サイレンの使用の他、赤信号や一時停止標識の前では、徐行安全確認義務が課せられています。
緊急車両といえば、通常は、パトカーや救急車を思い浮かべますが、道交法上は、それ以外でも指定を受ければ、緊急走行が可能となっています。