「お金が無くて慰謝料が払えない」…泣き寝入りするしかないの?
もっとも、離婚時においては、相手の預貯金の情報も明らかにになっている場合も多いでしょうから、相手がどの金融機関に預貯金口座を持っているのか全く分からないといった事態はあまり生じないでしょう。
■給与から回収する方法
相手が会社に勤めている場合、相手の会社に対する「給与債権の差押え」を検討することになります。
ただし、差押えをすることができるのは、給与の4分の1に相当する部分だけです。
給与債権の差押えをするためには、相手の勤務先の名称や所在地を把握しておく必要があります。
■まとめ
以上のとおり、相手が慰謝料を任意に支払わない場合、相手の財産から強制的に慰謝料を回収する方法はいくつかあります。
しかしながら、相手が、上記のような財産を何も持っていないという場合には、残念ながら、請求する側としては、泣き寝入りするほかはないということになります。
そうならないためには、慰謝料の支払いについて資力のある人に保証人になってもらうなどの措置を講じておく必要があります。
*この記事は2014年9月に掲載されたものを再編集しています。