結成10周年 弦楽合奏団「石田組」8300人の観客が熱狂した武道館公演レポート到着
紫色の灯りの中に登場した出演者陣(組員)が低くイントロを刻み始める。「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」(布袋寅泰)だ。やおらステージ中央に後光が差すと、ゆっくりと石田泰尚が登場。組員は全員サングラスを着けている。のっけからこれほど歌舞くとは!呆気にとられている内に、コンサートは「天国への階段」(レッド・ツェッペリン)、「スターゲイザー」(レインボー)と70年代ハードロックのレパートリーが続く。そういえばこの日取り上げられたバンドは、後半のU.K.を除けば皆武道館でのライブを行なっている。「天国への階段」では照明の演出により教会でカンタータを聴いているような雰囲気を作っていく。ジミー・ペイジのあのギターソロは辻本玲(チェロ)、中村洋乃理(ヴィオラ)、佐久間聡一(第1ヴァイオリン)、双紙正哉(第2ヴァイオリン)のトップ奏者によるソロで繋ぐ。
石田組は音楽を通して各メンバーにスポットを当てていくのが本当にうまい。「スターゲイザー」ではディストーションや太い音圧がPAを通してしっかりと響く。ケルト〜中東という流れに続いて、「亡き王女のためのパヴァーヌ」(ラヴェル)