舞台『幕が上がる』が開幕!! 須藤茉麻、夏目愛海、加藤夕夏、七瀬恋彩らが青春を熱演!!
部活や進路、人間関係に悩む様子、家族に対するちょっとぶっきらぼうな話し方など、自然で等身大の女子高生を魅力的に描き出した。夏目はちょっとワガママだが女優としての才能あふれるユッコを愛嬌たっぷりに演じ、ガルル役の七瀬は前向きかつ優しい雰囲気で場を明るくする。実力派の転校生・中西さんを演じる加藤は、凛とした存在感によって彼女の存在感を見せた。
演劇部の副顧問となる吉岡先生(栗山絵美)と生徒たちがお互いに影響を与え合い、全員が演劇に夢中になっていくのを見ているとこちらまでワクワクしてくる。
演技派の2年生・わび助(寶珠山駿)をはじめとする後輩たちも、それぞれのシーンでしっかりと見せ場を作り、部活動の楽しさや青春の眩しさを伝えてくれる。演劇にのめり込んでいく姿を高校生らしい勢いと熱量で表現するキャスト陣に引き込まれた。
高校生たちの青春物語であると同時に、家族がかけてくれる声、授業の中で出会う思わぬヒントなど、周囲の人々との関わりも丁寧に描かれている。公演や大会のシーンでは客席に座る親や先生たちが涙を流したり、セリフに大きく頷いたり。
魅力的な芝居をする生徒たち、演出家としてそれをまとめるさおりのモノローグに心を掴まれると同時に、舞台に心を動かされている観客に共感できるのも面白さだ。