熱海土石流災害からもうすぐ一年。傾斜地の災害リスクとの付き合い方
高台の眺めのいい物件(イメージ)
特に、土砂災害警戒区域・特別警戒区域に指定されている場合は、警戒レベル4(避難指示)、高齢者等がいらっしゃる場合は警戒レベル3(高齢者等避難)の段階で、安全な場所に避難が必要です。自治体が指定する避難所だけでなく、安全な知人・親戚宅やホテル・旅館への分散避難も推奨されています。
中屋さんは、知人の家に事前に避難し、いつもと少し違う食事を持ち寄るなど、怖いだけでなく楽しい気分で過ごせるような工夫もされているそうです。
中屋さんは「その土地におけるリスクと対策をあらかじめ知ったうえで、この素敵な場所に住んでいたい。選んだからには自己責任、自分にできることはやる、主体性を持って積極的に知識を得ることが大事」と語られています。ただおびえるだけではなく、知ることと、具体的に想像して行動することが大事です。
擁壁や斜面は敷地外に及ぶ場合もあることから、近隣の所有者との連携も望ましいと言えます。土砂災害では、がけにひびが入るなど、前兆となる現象が発生することがあります。
このような情報を地域で共有できる体制も有効です。敷地にがけ、擁壁がある場合は、大雨や地震のあと、定期的な点検や維持を行うことも有効です。