TVアニメーション『ヴィジュアルプリズン』スペシャルライブイベントオフィシャルレポート到着!
手振りと共に「この胸へと堕ちろ」と、扇情的なメッセージを放つ。ピンヒール姿と他の追随を許さないハイトーンボイスを操る蒼井は、ハイドの「Holy Love」で、真実の愛を捧げる者に天にも昇る恍惚を与えた。
巧みなヴィブラートの中に、ギルティアの音楽の絆を感じさせた古川の「SKY」。「原初の歌声(ひびき)」と、スクリーンに映る歌詞でヴィジュアル系らしい当て字の妙を感じられることとなった。そして、アンジュの純朴さをそのまま音にしたような、心のひだにふれるイントロに始まる「Wing with wind」。飾らないメロディに乗せ、ぬくもりのあるファルセットを響かせる千葉。ときおり覗く笑顔が、その高揚を伝えた。
満足したカルミラが眠りにつき、彼女に助力を求めたことを申し訳なさそうに出てくるイヴ。だが、エリザベスに促されて「Nemesis」を歌い出すや、空気が一変。七海は、ヴァンパイアハンターの抑えようとも抑えきれない昂りの中で、同族の安らかな死への祈りを捧げながら、煌々と光る二刀流の剣舞でも魅せた。
さらに、たっぷり極上の音楽を味わった「紅い月」もまた、もとのかたちを取り戻そうとしていた。