政界を去る松井一郎のラストメッセージ 4/28発売『政治家の喧嘩力』は初の単著
【本文より抜粋】
◎私と橋下さんには、大阪維新の会結成以前から共通点があった。どちらも既得権と「喧嘩」していたことである。簡単にいえば、橋下さんは役所の既得権と闘い、私は議会の既得権と闘っていた。
◎政治家たるもの、たとえば国会の前で行われているデモに参加する人々、目の前の陳情団の向こうに、目には見えない多数の静かな国民がいることを決して忘れてはいけない。(中略)弁が立つ点ばかりがクローズアップされがちだが、つねにサイレント・マジョリティのほうを向いて政治をしていたのが橋下さんの本質だった、といえよう。
◎吉村さんはよく「上手くいくための一番の方法は、成功した人を真似ることです」といっていた。最近の彼の演説は、橋下さんとよく似ている。
◎私は菅さんに「自民党で安倍さんに総裁の目がないなら、安倍さんが日本維新の会の代表に、菅さんが幹事長になってください。
それで、総選挙で勝負をかけましょう」と持ちかけた。菅さんは「本気でいってるの?」と、さすがに驚いていたが、私も橋下さんも本気だった。
◎私が大阪都構想について「任期満了までに住民投票ができなかったら、政治家を辞めます」というと、菅さんは突然テーブルを叩いて激怒した。