「孤独」な人ほど幸せになれる! 「幸福学」の第一人者が、孤独を幸せに変えるための、今日からできる簡単レッスンを一冊にまとめ出版
②「ほめる」(自尊心)。
ここでの「ほめる」は自分をほめるということです。
孤独感から抜け出せない人にとっての大きな問題は「自分には魅力がないから孤独なのだ」という誤った思い込み、悪い心のクセでしょう。周囲に人がいる、いないといったことは、必ずしも人間的魅力と正比例するものではありません。対人関係に消極的だから魅力がないということはありません。
③「らくになる」(楽観性)。
ものごとをネガティブにとらえがちな孤独に悩んでいる人にとって、もっともハードルが高い要素かもしれません。しかし、「うけいれる」で自分の良いところも悪いところも認め、「ほめる」で自分の良いところを伸ばす、という段階を踏んでくると、思っているほど高いものではなくなるでしょう。
■3つの考え方にはエビデンスがある
3つの考え方を身に付ければ「幸せな孤独」を実現できるという、調査結果があります。
3つの考え方に関する仮説を証明するために、本書の発刊のタイミングで、前野教授は実際にアンケート調査を行いました。実施時期は2021年9月、対象は、20〜79歳までの男女1000名です。結果からいうと、仮説通りに3つの要素は幸せな孤独と正の相関があることが明らかになりました。