【北海道 東川町】第38回「写真の町」東川賞の受賞作家が決定
、展覧会「毎日写真1999-2021」(国立国際美術館、2021年)に対して
1963年福井県生まれ。’87年早稲田大学政治経済学部卒。セクシュアリティをテーマに’94年より作家活動を開始。
女か男か、同性愛か異性愛かといった二項対立の狭間にある曖昧なものの可視化を試みた写真集『IN MY ROOM』(蒼穹舎、’05年)で、’06年に第31回木村伊兵衛写真賞を受賞。’98年より、毎日欠かさず撮ることを自らに課したプロジェクト「毎日写真」を開始、現在まで続けている。その中から日本特有の無秩序な都市空間を、所謂カスのような場所、略して“カスバ”とし、それを複数形にした造語をタイトルにして編んだ写真集『カスババ』(大和プレス、’11年)を発刊。その後、東日本大震災を機に、都市や空間、写真というメディア、人間の視覚ということについて、あらためて問い直すことになる。そこから古典技法や動画などを使い、影をテーマに種々の作品制作に取り組み始める。
’19年には写真、性、文学についてなど幅広い題材について写真作品とともに綴った、初となるエッセイ集『毎日写真』(ナナロク社、’19年)を上梓。近年の主なグループ展に『愛すべき世界』(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、’15–‘16年)