黒柳徹子と松島聡が綴る、60歳差のラブストーリー『ハロルドとモード』開幕!
脚本・演出は、これまで数多くの舞台作品の脚本・翻訳・演出を手掛けてきたG2。2020年公演時に新たに朗読劇として脚本を書き下ろし、舞台セット、衣裳、照明、ピアノの生演奏など意匠を凝らした作品を作り上げる。黒柳にとってライフワークともいえる本作だが、ハロルド役を誰が務めるかによってもその印象は大きく変わる。5代目となる今回のハロルド役は松島。松島はまっすぐで素直さと優しさを感じさせるハロルドを作り上げ、黒柳との軽妙なやりとりで物語を華やかに彩った。そして、時にクスリと笑わせ、物語のラストでは胸に迫る演技を見せる。松島演じるハロルドによって、モードの人生が色鮮やかに浮き立って見える朗読劇に仕上がっていた。
また、本作では基本的に椅子に座った状態で朗読が行われるが、ハロルドがテーブルの上に立ち上がるシーンは見どころのひとつ。
この日のゲネプロでも、迫真の演技で会場をハッとさせた。
囲み取材で黒柳は、「毎回、お相手が違うこともありますが、同じようにならないように、新鮮な気持ちでできるようにと考えながらやりました」と5回目となる今回の公演への思いを語る。松島とは本作が初共演となるが、松島の印象を聞かれると「とても役に合っている方だと思いました」