六本木アートナイト2024にて巨大ミューラルを描いた 辰巳寧々個展「Seal Me on Your Heart」11月22日よりMEDEL GALLERY SHUにて開催!
辰巳寧々
法律を学び、罪と罰の問題に多く触れた経験から現代社会の人間の内面や生き方について考え、古来から描かれてきた絵画作品のテーマや、文学作品を引用して、現代的に再解釈し、人に焦点を当てて描く。
私は法律を学び、「罪と罰」の問題に多く触れた経験から、現代社会の人間の内面の葛藤や生き方について考えるようになりました。私は作品を通して、現代の人々の、目に見えない精神的な姿を描くことを試みています。
その手法として、文学作品のテーマや精神性を絵画で表現したり、古代の巨匠が人間を描いてきた同じ主題を、現代に再解釈することに興味があります。例えば、文学作品に多く描かれる「愛」や「死」という普遍のテーマをどう表現できるのだろうか?
また、バベルの塔やノアの洪水は現代ではどう描けるのだろう?など。それらを通して、私は今の私たちの姿や考え方を客観的に見つめ直せる気がしています。環境問題や資本主義による閉塞感、破滅的な予感を感じる現代において、人間はどう描けるのでしょうか。昔は、絵画は「芸術」でありつつ「現実を超えたもの」を考えさせる目的を持っていました。
私は、作品が現代の感情の原始的な姿や、見えるものが全て正しいのか、私たちはどこへ行くのかなどを考え直すきっかけになれば嬉しいと思っています。