日本の怪談話が、4人の振付師によってバレエ作品に生まれ変わる ⼤和シティー・バレエ『想像×創造vol.3』~続・怪談~上演決定 カンフェティでチケット発売
2010年ダンスカンパニーDance Marchéを旗揚げ。和物から洋物まで物語性豊かな題材を、心情の変化を丁寧にえがきスピーディーな展開と演出で注目を集めている。代表作品は「Carmen」「ジョルジュサンドの手紙」「牡丹灯篭」「ファントム」など 。
2019・2021年度オン・ステージ新聞若手振付家ベスト1。
《耳なし芳一》振付/福田紘也
芳一は、才能あふれる盲目の琵琶法師。神話に登場する「とある神」に守られている芳一にとって、琵琶を奏でることが彼の生きる喜びそのものだ。
亡霊たちもその秀でた才能に魅せられ、芳一に弾き語りを迫る。芳一は亡霊たちの意のままになり、毎晩夜通し琵琶を弾き続けて憔悴していく。
その様子を不思議に思った住職は、ある日その理由を突き止め、芳一の全身に写経をする。亡霊たちは透明になった芳一を見つけられず、芳一の代わりに琵琶を奪う。芳一は何より大切な琵琶を奪われたことに、ある一つの選択をする。生きとし生けるもの全てが一度は迫られる究極の「取捨選択」をテーマに、和のエッセンスを取り入れた平本正宏氏のオリジナル楽曲と共に、その心情を迫力のあるダンスで描く渾身の作品。