能・狂言ならではの演出の多様な姿を楽しむ 国立能楽堂『12月定例公演 成上り・海人』上演決定 カンフェティで限定割引チケット発売
をするのですが、「変成男子」……ということはもともとは女性ですから。そこが考えどころです。
―今回の意気込みをお聞かせください。
〈玉之段〉は見せ場なのですが、細かく足を使ったり、走り込んだりするので体に非常に負担がかかる。負担がかかったあとに白頭のゆっくりとした舞があるので、「年を重ねないと(変成男子は)できない」と言われるわりに、肉体的にすごくしんどい。だから最後までがくがくとならないように舞う、というのがまず意気込みですね。あとは風邪をひかない。けがをしない。
毎回思っていることですけど(笑)。舞台に持っていくまでに体を整えて臨みたいと思います。
*〈玉之段〉=海人(前シテ)が玉取りの場面を再現するよう求められて演じる部分。我が子のため、竜宮から〈面向不背の玉〉と呼ばれる宝玉を奪い返した顛末を、仕方話で語り舞う。
廣田明幸さんよりコメント
―「海人」の子方は初めてですか。
小書なしのは小学一年生のときにやったことがあります。その時母に「海人ってこういう物語だよ」と教えてもらいました。そのあともやっていて、海人の子方はこれで三回目です。
―お稽古の様子はいかがですか。