能・狂言ならではの演出の多様な姿を楽しむ 国立能楽堂『12月定例公演 成上り・海人』上演決定 カンフェティで限定割引チケット発売
お稽古はまだ2、3回目くらいなんですが、祖父からはいつも通りという感じです。声変わりを今たぶんしてる途中で、高い声が出なくて喉がちょっと痛い。何回も声を出し、自分の謡える高さで謡うように言われてます。
―子方は今回で卒業されますが、いずれツレやシテとしてやってみたい曲はありますか。
「安宅」の山伏がやりたいです。子方でやった初めての「安宅」は、小学二年生の時の、国立能楽堂の公演でした。シテで好きなのは、「船弁慶」とか「橋弁慶」、「烏帽子折」、あとは「望月」とか。子方をしていて楽しかった曲だからです。
―お客様にひとことお願いします。
子方としては最後なので、最後に見合う「海人」にしたいなと思います。
演出の様々な形
狂言:成上り (なりあがり)能村 晶人(和泉流)
能:海人 (あま) 変成男子(へんじょうなんし)廣田 幸稔(金剛流)
*字幕あり(日本語・英語)
【成上り】
主人の太刀を持ったまま太郎冠者はつい居眠り。その間にすっぱが太刀と青竹をすり替えます。目が覚めた太郎冠者は…。流儀により結末が異なります。
【海人】
藤原不比等との間になした我が子のため、海人は自らの命をかけ龍神に奪われた宝珠を奪還します。